2011年 01月 28日
つづく 漫画の中で、明雄はコナラを1メートルくらいの玉に切っていますが これは、 青子がこれを、シイタケのほだ木にしたり割って薪にしたり、ということを想定しているので短めに切っています。 プロの林業の世界だと 杉やヒノキを2メートル~4メートルくらいに玉切りするそうです。 2~4メートルといったら相当な長さですし、 建材にするような太い杉なら、その長さならかなりの重さにもなるでしょう。 ですから 明雄は「杉やヒノキの造材はややこしくない」と言いましたが 杉やヒノキを扱うのもややこしいです。 妙なバランスで地面に倒れているという点では、広葉樹と同じですし、造材はやはり危険な作業です。 ただ、 幹がまっすぐに伸びているため、造材の技に慣れていくのは、広葉樹より早いことでしょう。 これは、以前、大型台風で倒れた、我が里山の私達の区画の大クヌギです。高さ約30メートル。 線で囲んだのが人間で、そこから樹の巨大さと、複雑に伸びた幹や枝の様子がわかっていただけると思うのですが この倒木を前にして、私と夫に出来ることはありませんでした。 「えらいこっちゃ~~~~~」 とつぶやくこと以外に。 マスターTさんや、樹の解体に慣れた里山オーナーの仲間が、この片付けを助けてくれましたが この時のマスターTさんの技は、さすがにすごかった。 ほとんど位置取りに迷うこと無く、大クヌギの周囲をあっちに行ったりこっちに移動したりしつつ スパスパとチェーンソーを入れていかれました。 結局、2時間ほどで、大クヌギは原型を無くす。 この時の大量のクヌギ材から、私はシイタケ栽培を始めることになるのですが この台風→倒木が無ければ、栽培を始めるのは、もっと何年も後になっていたことでしょう。 何十メートルもある樹を伐って、シイタケ栽培をするというのは、 かなり決心のいることですから。 でも、一度始めてみるとキノコの原木栽培というのは本当に面白く また、 栽培のために樹を伐ると、そこから山の中に光が差し込み、新しい木が芽吹いたり若い木が成長したり という様子が見られるのも、嬉しくやりがいを感じます。 青子には、これから、この膨大なコナラ材の片付けという作業が待っていますが シイタケの植菌は、この漫画の舞台だと「ソメイヨシノが咲くまで」。 急げ。急げ。 このブログ上の漫画、写真、文章の著作権は、すべて高橋はるのにあります。 無断での転載、転用はご遠慮願います。 リンクはフリーです。
by t-haruno-2
| 2011-01-28 16:52
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
タグ
目次(61)
山仕事(17) 里山の保存食(11) 里山の料理(10) 里山の恵み(5) 瓦のロケットストーブ(4) 一斗缶のロケットストーブ(1) 手作りのクッキーで東北を応援(1) ペール缶のロケットストーブ(1) 瓦のキッチンストーブ(1) ノブヒェン窯(1) リンク
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||