山の子

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2012年 02月 27日

その39<愛しの切り干し大根>

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山間部は別として、ほとんど積雪の無い香川県の平野部では
大根を畑に残したまま越冬させているお宅も多いです。
お正月も過ぎると
葉っぱを切り取られ、大根本体だけがヌッと土から突き出した畑をあちこちで見かけるようになります。
とはいえ
香川県の平野部だって、氷点下になる日は何日もある。
大根、凍っちゃわないのかしら・・・・・・
と、ちょっと心配になってくる寒さの底の頃です。

土に埋めて越冬させる場合も、やり方は様々だと思います。
横に寝かせて埋める人、まっすぐに立てる人、
立てるにしても、葉っぱが伸びて来ないよう上下を逆さまにして埋める人もいると聞きます。
ばあちゃんは、お姑さんに習ったとおりにやっています。
そして、
ちょっぴり味の落ちてきた大根も、お日様に干すことでまた旨味が増すことでしょう。






さて
里山で畑をお借りしていた頃の話ですから、もう6~7年前になると思うのですが
いよいよ雨の降らない夏がありました。
香川県で降らないのは毎夏のこととは言え、3週間以上、パラリとも雨が落ちてきません。
天気予報では
「所によっては午後、にわか雨か雷雨があるでしょう」
なんて、毎日言っていましたが、
あれはただの夏の天気予報の常套句なんじゃないの?
と腹が立ってくるほど、お天気は崩れず、晴天のまま。
そんな日が1ヵ月近く続いていたのだから、もう畑もカラカラでした。
毎週末、水やりに通っていた私と夫ですが、カラカラの大地にジョウロで水を撒いたところで・・・・・・
たいして効果も無く、野菜達も疲れ気味。
そんなある週末、里山と畑の持ち主マスターTさんと、私はこんな会話を交わしました。

「いよいよ降りませんねーーーーーー」

「降らんのぉ」

「今日も、天気予報では、にわか雨か雷雨になるとか言うてましたけどねぇ」

「にわか雨が来る時はな、山からサァッと風が吹いてくるんじゃわ。そしたら降るんで」

「は~~~~~~、そうなんですか」

「たいていの、降るんで」

そして、その時です。
山と山の間、谷間になった細い道に沿って、私達が立つ場所にヒュゥッと強い風がひと吹き吹きつけたのは。

「マスターTさん、今のは!?」

「わっはっは。そうじゃのー。あんな感じの風じゃわのー」







・・・・・・とは言え、この時点ではマスターTさん、
本当にこの後土砂降りの雨がやって来るとは思っていなかったことでしょう。
私だって
んま~~~~~~絵に描いたようなタイミングで風が吹いたもんやなぁ
でも、ま、降りゃあせんやろ
と思っていた。
なにしろ、1ヶ月近く、ひとしずくだって降っていなかったんですから。
加えて、その時、空には別に怪しい積乱雲もわいていなかったんですから。

が、

降りました。

30分も経った頃でしょうか。
空が暗くなり、待望の雨がポツポツ落ち始めた。

最初は嬉しかったですよ。
大汗流してさっき畑に水やりして来たけど、あれはいったいなんやったんやろう??????
なんてことは考えません。
単純に嬉しかった。

ですが、

まもなく、ポツポツの雨がバケツをひっくり返したようになり、
そこに居合わせた全員が車の運転を見合わせるほどになったのには、たまげました。
しかもそれが1時間近くたっても止む気配が無い。
マスターTさんの農作業小屋で雨やどりしながら
ザァッと吹いて来た一陣の風の感触を、何度も思い出していた私でした。
しかし、
マスターTさんも、まさかここまで降るとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思ってらっしゃらなかったでしょうね。






今、私は瀬戸内海沿いのマンションに暮らしています。
海のそばなので、空は広く、遠くの山脈の方まで空の様子がよく観察できます。
ですから、山脈の方から怪しい雷雲が広がって来た
とか、
西の方から雨雲が近づいて来た
とか
お天気の変わり目はよくわかります。
しかし、山の中となると・・・・・・・・・・・・。

わかりづらいものですね。

以前、TVで、身近な自然を観察し、独自のお天気長期予報をたてる農家の奥さんのドキュメンタリーを見ました。
その正確な予報は、全国の農家から頼りにされているとか。
自分の五感と経験を使ってお天気を読める人は、まだまだたくさんいるのでしょうね。
逆に農家であっても気象庁の予報が頼りという方は
増えていっているのかもしれません。

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                        切り干し大根と干しエビと大豆の炒め物






      このブログ上の漫画、写真、文章の著作権は、すべて高橋はるのにあります。
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by t-haruno-2 | 2012-02-27 15:34 | Comments(16)
Commented by tanntannko1 at 2012-02-28 14:05
今回も楽しくまんが読みました(^^)/
切り干し大根は、もどした出汁汁もあまくておいしいので使い勝手がいいですよね。
大根の保存方法、さっそく実家のおじいちゃんにも教えてあげようと思います。 うちのところは、葉っぱをとってそのまま放置していますね・・・。

私も天気予報に頼りすぎているところがあるので、ちょっと反省です。
自分でよめるようになりたいものです。
私も海の近くに住んでいますが、高松に雪がつもったときに、志度では、まったくつもらなかったんです。海沿い、山沿い、中心部とまた天気も違うのでしょうね。
Commented by mikeblog at 2012-02-28 15:34
大根は今年の寒さで土から出ているところがダメになっているのが多いですが、そんなのは葉っぱが無くなっています。頑張って葉っぱがあるのはまだちゃんと全部大根ですね。もう少し暖かくなってきてトウ立ちしてきたら大根に芯が出来ないように葉っぱを切り取っておくと長持ちします。切った葉っぱは茹でてゴマ和えなどにするとおいしいですね。切り干し大根の戻し汁は使わないことが多いのですが考えてみるともったいないかも。割り干し大根という切り干しよりずっと太いのを作ってカチカチに干しておいて夏に戻して漬けて食べますがこれがなかなかおいしいです。保存食ですね。
Commented by k田 at 2012-02-28 21:22 x

んー!(*^_^*)

久しぶりのおばあちゃん(*^_^*)
心がほっこりしました

先日所用で高松へ行ったので、帰りに仏生山の温泉に入ってきました。
とろとろのお湯の中で話した、地元のおばあちゃんの香川弁が心地よかった
四国の中では一番香川が好きかなあ・・・

さて、3月は一大イベントがあります!(笑)
雪も峠を越したろうし、友達も少しペール缶を集めてくれたので
ふたりで行って、お手伝いしてきます。

Commented by いちしんふたば at 2012-02-29 03:44 x
林ばあちゃん、やっぱり素敵です。
切干大根の出汁、覚えておきます。

この頃は降れば土砂降りに突風で風情のない天候が多くなりました。
うちが谷風の吹きやすい場所だからでしょうか。

夜半、雨音で目を覚ましました。
昨日のうちに薪を収納しておいてよかった。
空模様をみて体が自然に動けばと思います。
Commented by kuroo at 2012-02-29 14:26 x
harunoさん ご無沙汰してました。

林おばあちゃんの天気予報は、観天望気という項目で、森林インストラクター試験に出てました。
天気予報ではわからない局所の気象予報を観天望気で行うことが大切だ、ということでした。

そこに住んでいる人は、いくつかのチェックポイントがあって、天気の変化を見抜くのですが、外部から活動で入った場合などは、空気や気温の変化で敏感に察知しないと予兆を見逃します。
インストラクト時の気象急変の予兆は一番神経を使うことです。地元の人が一緒だと心強いものでした。
このごろは平均気温の上昇もあり、微妙に解らなくなっているようです。
Commented by buribushi at 2012-02-29 16:08
あらー、またすてきなところへお邪魔出来た。
戻し汁の出汁利用なんて、真似したいけど製氷皿のない冷蔵庫にしちゃいました・・ザンネン。
お天気、ねー。
沖縄映画「ナビィの恋」で、風が回っているから天気が変わる、と作業を急ぐところがあったのを思い出しました。

去年、たくあん用を穫ったあと、雪大根は甘いからぎりぎりまで畑に置く、などと言っていて、掘り出し不能の雪の下にしてしまいました。
どうやら、雪は落ち着いたようなので、運動を兼ねて掘り出して、切り干しを作らなくてはと思いはじめたところです。
Commented by t-haruno-2 at 2012-02-29 20:18
>tanntannko1さん
香川では、平野部だと、ほとんどのお宅が畑に残したまま越冬させていますよね。
いつもならそれできっと大丈夫なのでしょうけど
この冬は特に寒いので、凍らせちゃった人が多いのじゃないかなぁ
って心配です。
実家のおじいちゃんの大切な大根。大丈夫だったかな?
でも、寒波が来る直前に引っこ抜いていたかもしれませんね。

屋島や八栗山を越えるだけでも、随分と天気が違うものですよねぇ。
志度の文理大の東にある坂、あの向こうとこっちでも、雨が降ってたり降ってなかったりと全然違ってるし。
マスターTさんのように、自分の暮らしている場所の天気の変わり目はこうだ!
と、わかるのが理想です。
天気図を見たってわからない、ピンポイントの天気予報。
あこがれます。
Commented by t-haruno-2 at 2012-02-29 20:26
>mikeblogさん
この冬は寒いですからねぇ。
越冬に失敗した大根、あっちこっちの畑に結構あるかな?
ううん、せっかく大きく育てたのに、残念な~。
そんな中でも、青々とした葉をつけて寒さと真っ向勝負してる大根もあるんですね。
うちのご近所の大根は、皆、もう葉っぱ無しですから
ミケさんちのご近所には、タフな大根があるんですねぇ。こちらより寒いのに、すごい!

割り干しは、北の地域の方が作りやすいのか、こちらではあまり見かけません。
なので、時々、産直市場に並んでいると「お!」と目を引きますね。
きっと切り干し大根以上に、旨味がタップリなんでしょうね。
来年、寒さの底が来たら自分で干して作ってみようかなぁ。
Commented by t-haruno-2 at 2012-02-29 20:36
>K田さん
あ~~~~~~。私、まだ仏生山の温泉に行ったことが無い。
いつか入りに行きたいって思ってるんですけど
そうですか、とろとろのお湯。良さそうですねぇ。
これは是非、行かねば。
で、温泉の浴槽での会話って、本当に味わいがあると言うか
ノンビリした気分でしゃべっているせいか、方言がますます心地よく聞こえますよね。

昨日の寒さと雪が、この冬の打ち止め
と信じてます。
来週からは気温も上がるそうだし、快適にドライブできると良いですね。
お手伝い、ありがとうございます。お友達にも、大きな感謝を!
Commented by t-haruno-2 at 2012-02-29 20:48
>いちしんふたばさん
そうですねぇ。本当に、極端なお天気が多いように感じるここ数年ですよね。
特に、雨が。
年配の方も、これまでの知識が役に立たなくなった
と感じる時があるのかもしれませんよね。
それでも、空模様を見て3日先、1週間先の段取りが出来ることも多いんでしょう。
本当に、空を見て自然に体が動くような人には、ほれぼれしますね。

切り干し大根の戻し汁は本当に便利です。
ばあちゃんは、コンソメの素も鶏ガラスープの素も買わず、すべてこの戻し汁で代用しています。
最近「干し野菜」がブームのようですが、他の野菜の戻し汁も出汁になるのかな?と気になっているところです。
Commented by t-haruno-2 at 2012-02-29 21:02
>kurooさん
こちらこそ、ご無沙汰したしております。

か・・・・・・観天望気!?
ううむ~。
専門用語というのは、なんてこう難しそうというか
とっつきにくそうなのでしょうか。
でも、単語以上に、気象変化の予兆を見抜くなんて、なんて難しい。住んでいる場所ならともかく。
森林インストラクターの合格は難しいと聞いていましたが
なるほど、そういう能力も必要とされるなら、いかに難しいかわかります。
猟師さんと同じような能力が必要ってことですものね。
大勢の命をあずかるのだから、確かに、高度な知識が必要ですね。
しかし、気温の上昇は、やはり影響をしていますか。うう~~~~~~ん。
Commented by t-haruno-2 at 2012-02-29 21:11
>buribushiさん
ようこそ。
ところで、「ナビィの恋」のそのシーン、あらら、私、忘れてしまってます。とほほ。
でも、小さな島で、あらゆる人が風を読んで暮らしていそうですよね。沖縄の島々は。スコールも多いし。

そちらは、雪の下で野菜の越冬の本場でしょうね。
雪の下で、何もかもが甘味をましているのでしょうねぇ。
この冬の雪の峠も、どうやら越えたようですね。
天然の保存庫で、ぬくぬくと(?)眠っていた大根達。
切り干しとなって、ますます美味しくなりそう。
Commented by sakko at 2012-03-01 07:27 x
今日から3月ですね
だのに昨日は首都圏で大雪でしたね
私も切り干し大根を沢山作りました
食べ方は煮物か戻して漬物風が多いです
炒め物にして食べる、いい方法ですね
メモっておきます
天気予報に頼ってしまいますが
昔は雲行きがどうの、
どの方面が曇っていると明日は雨など
空を見ながら予報したものですね
コナラちゃん達のすり傷はもう治ったかな
甘酒、温まるし美味しいですね
Commented by mihohakamata at 2012-03-01 09:27
お野菜って陽に当てるとほんと甘くなっておいしいですね。
白菜の干したのとか大好きです。
今回の漫画を見て、いろいろ干したくなりました。
が、今見た天気予報ずーっと雨・・・
残念!
Commented by t-haruno-2 at 2012-03-01 16:35
>sakkoさん
この冬の最後の置き土産
とでも言いたくなるような大雪でしたね。
こちらでも、同じ日、山間部では積雪があったようです。
「もうそろそろ今シーズンは終りかな?」と思っていた我が家の湯たんぽも、再度登板となった一昨日でした。
一転、今日(木曜日)はあたたかいですねー。sakkoさんちの方もあたたかいでしょうね。
畑仕事、そろそろ始動でしょうか。
来シーズンは、私もA町の畑で大根をたくさん育てて
sakkoさんのように大量の切り干し大根を作りたいものだと思っています。
Commented by t-haruno-2 at 2012-03-01 16:42
>mihohakamataさん
ああ、白菜も、干すと美味しいですよねぇ。
実を言うと、白菜って水っぽくてあまり好みの食材ではなく
料理のレシピもひとつふたつしか思いつかないんですけど
干したものなら、色々アイディアが浮かびます。
大根も、生のものより干したものの方が、私は使い勝手が良いです。
干し野菜って不思議ですね。
イングランド料理にも干し野菜のレシピってあるのかな?

こちらも、ここ数種間、曇天の日が多くて
あ~~~~~~干せない!とイライラしています。
そろそろシイタケが出るシーズン。大量に干さなきゃならないので
パーーーーーーッと晴れて欲しいのですが。


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