山の子

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2009年 09月 18日

その13 <台風のあと>

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                                               つづく









私達夫婦が、2003年の春に山をお借りした時、そこは20年以上手入れがされておらず、
人が入って行けるような状態ではありませんでした。(・・・って、入って行って写真を撮っておりますが)
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そこで、竹を徹底的に伐り払い、
密集している雑木を間伐し、
人が入って、山菜を採ったり、花を愛でたりできる山にしていった。
スッキリと気持ち良い風景になった時は、本当に嬉しかったものでした。
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ただ、困ったのは、手入れで出た、膨大な量の竹や雑木の処理。
薪や炭が燃料だった時代なら、1年も持たず、これらを使い切ってしまえるのでしょうが、
燃料にはならない、今の私の生活。
これは「ゴミ」にしかならないのでした。

使い道が無いのなら、しばらく山の中に放っておいて木が乾くのを待ち、
乾いたら、集めて燃やす・・・
という手もあるのですが、
山火事の危険が大きく、消防署の許可無しでは、今の時代、そんなことは出来やしません。
かといって、山から持ち出し、「燃えるゴミ」に出すなんてのは、論外だし。

結局、これらの竹や木を細かく解体し、
山のあっちこっちに積み上げておく
という手段しか、私達には思いつけませんでした。
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しかし、1箇所や2箇所なら良いのですが、山の中のあっちにもこっちにも
竹やら木の枝やらが積み上げられている。



・・・・・・ハッキリ言って、良い気持ちはしません。



頑張って手入れをした以上は、キャンプ場や公園みたいにスッキリとした空間を夢見ていたわけです。
当時の私は。
もしくは、私が子供だった頃の里山。
まだお風呂を薪で焚いていた時代の里山は、木が適度に伐られ
地面の落ち葉も、綺麗に掃き集められて、
子供達が自在に走り回って遊べる場所でした。
そういう、明るく、よく片付いた山を理想にしていたのかもしれません。



でも・・・・・・。



理想を言っても、マンション暮らしでは、どうにもならず、
雑木の一部を、シイタケのほだ木にした以外は、山の中に積み上げておくしかなかった「ゴミ」。

そう、最初は、本当に「見苦しいゴミ」という感覚でしかなかったのです。これらが。






段々変わって来たのは、いつ頃からでしょうか。

ここは、公園でもキャンプ場でもない。

ましてや、昔の里山でもない。

今の時代の、私の生活にあった手入れを続けていくしかないじゃないか。


と思えるようになったのは。

多分、ここまで吹っ切れたのは、ごくごく最近のことのように思います。

吹っ切れて行くに従って、「ゴミ」が「堆肥の元」に見えるようになって来ました。
もちろん、小枝や落ち葉が、畑の良い堆肥になるのはわかっていましたが、
そうではなくて
山の中に積み上げている竹や木も、長い長い年月をかけて、いずれは土に戻り、
やがて山の肥やしになるんだな・・・と。
そういう風に、のんびりした気持ちで眺められるようになってきたわけです。

この間、
大型の台風によって、30メートルもある大クヌギが倒れる、ということもありました。
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大勢の方に助けていただいて、これを解体したのですが、
根元の直径が60センチもあり、根元の方は、短く伐っても、とても動かせる重さではなかった。
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しかたがないので、これらは、もう、伐った山の斜面に、そのままゴロンゴロンと置いてあります。

正直、見苦しい!

・・・・・・でも、解体から6年。
丸太には、色々なキノコが生え(食べられないのばっか!)、山の微生物に徐々に分解されつつあります。
サラサラの堆肥になるのに、あとどれくらいかかるかわかりませんが、
いつの日か
大クヌギも、完全に山にかえることでしょう。







      このブログ上の漫画、写真、文章の著作権は、高橋はるのにあります。
      無断での転載、転用は、ご遠慮願います。

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by t-haruno-2 | 2009-09-18 15:25 | Comments(9)
Commented by yasai at 2009-09-18 19:27 x
自然の力にはかないませんね。
根がはった大木まで。すごい!!
それがまた土にかえっていく。
こういう大自然からharunoさんも、きっと見えない何かをもらっているんじゃないかなあ。。。とよく思います。
それにそれにharunoさんの綺麗なマンションの部屋と比べてしまうんだろうけど、全然見苦しくなんてありませんて。
この伐った大木に、またヘンテコリンなのや美味しいのやらキノコが生えるのを想像すると、なかなか楽しいです。
マスターTさんはキノコ名人ですか??
6番目の並べた木。
学生時代、もう少し県内でも寒い所のyasaiの友達の実家はダルマストーブだと言ってました。
煙突が部屋の中を通ってると一晩中暖かいそうです。
そういう家はもうあまりないけど、こういう写真を見たら使いたいって思うでしょうねえ。
囲炉裏のある生活してみたいです。
Commented by t-haruno-2 at 2009-09-19 15:53
>yasaiさん
何か、いただいているでしょうか。
気力とかエネルギーとか・・・いただいているのかな?
だとしたら、ものすごーーーくありがたいことですよね。
伐った木を積み上げておいたところに、夏、雑草が生えたりツル性のものがからまったりすると
なんかもう、荒れ果てた感じなんですよぉ。
でも、それが自然なんだし、おっしゃるとおり、私が気にしすぎているのかも・・・
と最近は思うようになりました。
あ、うちの部屋は、ゴタゴタしてるんですが。

なんでも良くご存知のマスターTさんですが、
残念ながら、キノコはあまりご存知じゃないようです。
地域性もあるのかもしれませんね。キノコ文化って、東日本や北日本で盛んなものだから。

ところで、ダルマストーブの煙突。
ああ。ああ。直角に曲がって部屋の中を突っ切っているのは、わざとそうしているんですね!?
なんでまっすぐじゃないのだろう・・・ということに、意味があったんだ。
わ~~~。初めて知りました!
Commented by kuroo at 2009-09-19 22:16 x
はるのさん こんにちは
桜の木の精がいいですね。老木が若木に後を託して土に還っていくのは、本当に素晴らしい自然のドラマだと思います。
富良野の東大演習林で倒木更新の実例を見た時の事です。信じられないくらいきれいに並んでいる芽生えに感動しました。
木が倒れた上にしか芽生える場所がないのだと技官の方が言っていたのが印象的でした。
親木の上が一番安全で、一番育ちやすい場所だったのです。
クヌギやコナラは禁が繁殖しやすい木なので、何年かでさらさらの堆肥に変わると思います。椎茸のほだ木などは4年くらいでボロボロになりますよね。

ところで、カマタマーレ勝ちましたね、天皇杯。次はFC東京だとか、がんばって欲しいものです。私は監督の羽中田さんを心の中で応援してます。

Commented by kuroo at 2009-09-19 22:20 x
失礼しました。「禁」ではなくて「菌」の間違いでした。
Commented by mikeblog at 2009-09-19 23:46
こちらでは今年は台風の被害が無く、たいした風も吹かずに済んでいます。場所によっては突風なんていうこともありましたが、もう10月に入ったら台風もあまり発生しなくなるでしょう。
老木は風で倒れることが多いですから田舎では家の周りの栗の枝を下ろしたり屋根に掛かりそうなところは切ったりして台風に備えていました。寝ている上に倒れて来られたら困りますもんね。いつも山の様子や漫画を見ながら、子供の頃を思い出している私です。昔はよく山の手入れに行っていましたが最近は放置されているようです。行ってみればキノコも出ていることでしょう・・・。
Commented by sakko at 2009-09-20 01:05 x
春に屋久島に行ったとき
そういう光景を見ました。
倒れた古木のそばに若い木が芽を出していました。

ほんの少しの我家の果物の木も
剪定の枝を乾いたら燃やしていたのですが
最近は野焼きが禁止されています。
小さい枝はそのまま木の下に置いています
大きいのは一箇所に集めて腐るのを待っています。
時々可愛い、キノコを見つけますが
食べられそうにありません。
山の管理も大変ですね
Commented by t-haruno-2 at 2009-09-20 16:15
>kurooさん
え~~~!親木の形に、きれ~~~いに並んでいる芽ですか!?
うわぁ。それは見てみたいものです。
雪に埋もれる北海道では、よく見られるものなのでしょうか。
それとも、こちらのように雪の無い土地でも、そういう芽生えはあるのかな?
そういえば、落ち葉で堆肥を作る農家も無く、今は、山の斜面は、コナラやクヌギの落ち葉の層になっていますが、
そういう所に落ちた種は、発芽のしようがないですものね。
でも親木の上なら、無事に発芽できそう。
ってことは、我が里山でも、よく観察すれば、そういう親木の上で、並んで発芽した苗木を見つけることが出来るかもしれませんね。

ところで、
そうなんです。勝ちました。万々歳です。応援、ありがとうございます!
次の相手を考えると気が沈みますが、
でも、「羽中田監督を、国立競技場へ連れて行くぜ!」という気合で頑張って欲しいと思います。
Commented by t-haruno-2 at 2009-09-20 16:27
>mikeblogさん
台風のコースが以前と変わって来てて、去年も、今年も、四国に台風は来ませんでした・・・って、おっしゃるとおり、もう10月ですから
「今年も来ませんでした」と言って良さそうですよね。
今年は、関東甲信越地方に、台風の影響が出ているでしょうか。
でも、そちらにはあまり被害が無くて、何よりでした。
で、
そうそう。昔は、台風が近づいてくると、庭木の枝を落としたり
つっかい棒をしたりしてましたね!思い出しました。
雨戸も立ててね。
今は、我がマンションもそうですが、雨戸をする家も少ないし(ガラスが強くなった?)、庭木の台風対策をする家も少ないように思います。
台風が来るのに、ベランダの鉢植えを出しっぱなしにしてる家も多くて、ちょっとなめすぎてますよねーーー?

あまり人の入らなくなった山々。
そんな山にも、キノコは変わらず出ているんでしょうね。
人が採りに入らなくなった分、ものすごく大きな株が密かに育ってそうな気がします。
Commented by t-haruno-2 at 2009-09-20 16:39
>sakkoさん
別にビニールとかプラスティックとか混じって無いのに、木の枝や落ち葉を燃やせないのは、
クヤシイ話です。
草や木に混ぜて、変な物を燃やす人がいたり、火事の危険があるとは言え・・・。
燃やせない今は、キノコなどが強い味方ですね。
sakkoさんちの剪定した枝にも、出てますか。
そうそう。可愛い姿なんだけど・・・・・・ですよね。あはは。

屋久島の、倒木の根元の、小さな若い芽達。
大きな木が倒れて、日光が当たるようになって「待ってました!」という感じだったでしょうね。
そして、古い木がしっかりと栄養になって、若い苗木を育ててくれる・・・。
命のバトンを渡しているようで、ジ~~~ンときます。


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