山の子

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2009年 11月 16日

その15 <宝の山>

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                                          つづく






7年前に里山オーナーになった頃、私は、木々の名前をあんまり知りませんでした。
いや、「あんまり」なんて言ったら、格好をつけすぎです。
「ほとんど」知らなかった。
松と杉の区別はつきますが、
杉とヒノキの違いは知らない、
というくらい、木の名前にはうとかったのでした。



里山に通うようになって、「四国の樹木図鑑」なるものを買い、
少しずつ、自分達の区画にある木の名前から
本当に少しずつ、木の特徴を覚えていきました。

そうすると、実に色々な木が、マスターTさんの里山には生えているんだな、ということに気がついた。

コナラ、クヌギといった、
「落ち葉堆肥や薪炭用に植えたんだな」
と思われる木はもとより
ホオノキ、クロモジ、ネムノキ、
      椿、タラノキ、エゴノキ、
            ケヤキ、エノキ、ノグルミ・・・・・・・・・・・・
それはもう、数え切れない種類の木が、そこにはあったのです。
そして、樹木図鑑で調べてみれば、それらには、皆、それぞれに使い道があった。
戦前までは、家具に食器に、染料に、漢方薬の材料にと、すべての木が利用されていたんじゃないの?
と思えるほど、
利用価値のある木が、そこには育っていたのです。

先祖代々、必要な木を少しずつ植えていったんだろうな
と、この山の歴史に、思いをはせました。



もちろん、もう30年近く利用されていない里山ですから、最初に植えた場所からは遠く離れて
意図しない場所に、ひょんなものが生えていたりもします。
例えば、
私達のお借りした区画には、大きなシュロの木があるのですが、
これは、淡竹(ハチク)の竹林を皆伐していたら、中から姿を現したもの。
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竹林は、もとは栗を栽培していた所だったそうですから、
栗林の中に、マスターTさんがシュロを植えたわけは、無い。
シュロの実を食べた鳥のフンが、ここに落ちて、シュロが芽吹いた結果なのでしょう。
また、
唐突な場所に、ナワシログミも生えています。
これも、きっと、グミをついばんだ鳥が、種を運んだのでしょうね。

その種の元になった木々、
シュロは、シュロ縄を作ったり、シュロのほうきを作ったりするために、
ナワシログミは、実を食べるために、
遠い昔に、マスターTさんの御先祖様が、庭先や里山の裾野に植えたものだと思われます。



そんなふうに、もう長く利用されていない里山ですから、
木々は大きく育ち、山はうっそうとしています。
30年以上前には、
15年に一度くらい、杣師(そまし : 木を伐採する仕事の人のことです)が、やって来て
薪炭用のコナラやクヌギを伐り、買って行ったそうですから
その頃の里山は、木もそんなに大きくなく、常に地面が見えるような状態だったことでしょう。

今は、15年に一度伐られることも無く
クヌギ(写真の中央の木)も30メートルくらいになって。
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でも、
昔とは、随分と様変わりしてしてしまった里山ですが、
大きく育ったコナラやクヌギは、シイタケのほだ木を大量に生み出してくれますし、
栗やナワシログミ、モクノキ(ムクノキ)などは、美味しい実をつけてくれる。
早春には、タラの芽。

昔から、少しずつ、人の手で作られてきた里山は、
やっぱり、今も宝の山なのだと思います。






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by t-haruno-2 | 2009-11-16 16:44