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2014年 10月 22日

その53 <次の出会いまで>

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                                     おわり






          長々とおつきあいいただきまして、本当にありがとうございました。
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by t-haruno-2 | 2014-10-22 14:34 | Comments(30)
2013年 01月 16日

その45 <百年後>

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                             つづく






本当に、一番いいのはどういう生活の仕方なんでしょう。



たとえば割りばし。
一回使った後は、燃えるゴミになるだけのこれら。
そんな燃えるゴミが増えれば、大気中の二酸化炭素も増える。
原発をゼロにして、当面火力発電に頼るのなら、二酸化炭素を減らす努力もしなきゃならない今、
割りばし使っている場合じゃあないでしょう
と思います。

でも、

この割りばしが、中国からの輸入品ではなく
日本の間伐材を使って作られたものならば?
割りばし用に間伐材が売れるのなら、山主さんも杉林をほったらかしにせず
どんどん間伐をするでしょう。
そうやって日本の山で積極的に間伐をすれば、
漫画に描いたように、木が大きく育って二酸化炭素をたくさん吸ってくれます。
だったら、割りばしをどんどん使ってもかまわないじゃないか?

いやでも、燃えるゴミが増えるのはやっぱり困るし・・・・・・・・・。

現実には、外食産業で国産の間伐材の割りばしを使っているところはほとんど無いでしょうから
私は、外出する時マイ箸を持って出ていますが
もし、入ったおうどん屋さんが
「うちは国産の割りばしを使っています!」
というお店だったら、どちらを選ぶべきなのか・・・・・・・・・。

食材にしてもそうです。
「フードマイレージ」という考え方が今はあって
輸送エネルギーのかからない、自分の家から近いところで採れた食材を買いましょうよ
と言われれば
そのとおりだよな
と思う。

でも、
環境のことを考えて、農薬や化学肥料は使っていません
という志ある農家が頑張っていたら、
たとえ輸送エネルギーがかかっても、通販で野菜を買って買い支えてあげたいと思うし。



自分で考えて考えて、納得できる方法を決めるしかないのでしょう。
百年後にどんな世界を残したいのか。
そのためには、どういう生活をしていかなきゃいけないのか。
でも、たとて決めても
その答えは変わり続けると思います。



「どうしてこの国はこんなことになっちゃったんだろう?」
と小学生の頃、私は強く思っていました。
時は高度経済成長期のまっただ中。
当時の大人にとっては、
どんどん景気が良くなり、日本に一番元気があったキラキラ輝く時代・・・・・・・・・だったかもしれませんが
子供の私にとっては
毎日TVから流れてくる映像は
「水俣病」「イタイイタイ病」「四日市市の大気汚染」「東京夢の島の埋立地の、山のようなゴミ」
といった厳しいものばかり。
もうこの国はダメだ・・・・・・・・・
自分達の世代は、公害のせいで40歳くらいまでしか生きられないんじゃないか・・・・・・・・・
と、本気で思っていました。

「この国は、どうしてこんなことになっちゃったんだ!?」
と、今の小学生も思い、怒っていると思います。
しかも、
私が子供時代は「自然を破壊している工業界が悪い」と、
かなり単純に悪者探しが出来ましたけれど
今は、漫画にも描いたとおり、もっともっと問題が複雑です。
前述したように、大人の私にも答えがなかなか見つかりません。

でも、

こういう複雑な問題に向き合っている子供達から、新しい発想や考え方が生まれてくるのかもしれません。
だから希望は捨てません。

今の大人である私に出来るのは
これ以上ひどくならないうちに、少しでもマシな国にして今の子供達にバトンタッチすること。

百年後は、
たとえば小さな割りばし一膳を考えるようなことから変わってくるのだろう
と思いたい。



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by t-haruno-2 | 2013-01-16 15:14 | Comments(14)
2012年 06月 26日

その43 <山を育てる>

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                             つづく






お借りしていた里山の、淡竹(ハチク)の竹林を、「もういやだ。止めよう~~~~~~!」と言いながらも皆伐して
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スッキリ見晴らしも日当たりも良くなった山の斜面を手に入れた私と夫。
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が、
我々には、これからここをどうするか?というプランはまるでありませんでした。
他の里山オーナーさんは、雑木を伐り払った斜面に、何種類もの果樹を植えて果樹園にしたり
ブランコを作ってお孫さんの遊び場にしたり
と、色々なアイディアをお持ちだったのですが
いかんせん私達は、何の計画も無いまま山をお借りし、手入れを始めてしまったので、やるべきことが見当たらなかったのです。

しかし、このまま日当たりの良い斜面を残しておいても、また竹林に戻るだけ。

そんな時、ふと足元を見れば、そこには無数のドングリが落ちている。

竹林の周囲には、かつての薪炭林のなごりで、コナラやクヌギの大木が林立していたのです。

じゃあ、このドングリから苗木を育てて、ここを広葉樹の森にしようか。
イージーですがそう考えました。
畑の堆肥を作るのに広葉樹の落ち葉は役に立ちますし、シイタケのほだ木にだってなる。
戦前の里山の主役コナラとクヌギを、もう一度この斜面に植えよう。



と言うわけで、足元のドングリを大量に拾って帰った我々。
虫に食われて使えない実もありますから、後で水に浮かべて選別しましょう
と、とりあえずマンションの日の当たるベランダにドングリを置いておきました。

そしたら、

まぁ、水に浮かべる必要もありません。
出てくるわ出てくるわ、
ドングリの中にいたコナラゾウムシとかクヌギゾウムシの幼虫が、ワラワラワラワラ這い出してくるではないですか!


山の中の涼しい木陰と違って、マンションの、日の当たるコンクリートの床はムチャクチャ暑かったのでしょうね。
9月か10月頃でしたから。
這い出してきて、次々とベランダの物陰に逃げ込む幼虫たち。
もうちょっと、えらい光景ですよーーーーーー。
そして、
あとに残されたドングリは?と見れば、ほとんどが虫の這い出た穴あり!
虫に食われていないドングリを探す方がむつかしいんだなぁ
と、つくづく思い知ったこの時でした。



その後、なんとか虫食いの無いドングリを見つけ出し、育苗ポットに埋めておいたら、次の春先
無事に芽が出た。

そして20cmくらいにまで成長したところで・・・・・・・・・・・・

私は、無謀にも、その苗木を里山に移植してしまったのです。

ああ、なんてせっかちなんでしょうか!!!!!!
早く山を広葉樹の森にしたい一心だったのですが、しかし普通、苗木って1メートルくらいになってから
移植しますよね。

よって、気の毒な苗木達は、山がこんなになる↓夏になれば
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もう草にうずもれてしまって、どこにいるのやらわかりません。
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毎年、一所懸命、周囲を草刈りしましたが
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3本植えた苗木のうち2本は、数年後、草の中で行方不明となってしまいました。
周囲の草に負けたのか、我々が草刈りの時、うっかり刈り飛ばしてしまったのか・・・・・・。
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さて、
残った1本は、その後けなげに成長を続けましたが、まあいつ見ても葉っぱは虫に食われてボロボロでした。
コナラやクヌギの葉って、こんなに虫に食われるものなのか
とひたすら驚きました。
だって、周囲にあるコナラやクヌギの大木は、枝が頭上はるか彼方にあって
葉っぱの様子など見えません。
遠くから葉っぱが茂っているのを見て、
「たくさんあるな。元気だな」
と思うだけ。
近づいてマジマジと見れば、かなりの葉っぱが虫に食われているものなんでしょうね。



そんなわけで、コナラもクヌギも大量のドングリを実らせますが
その何十パーセントかはゾウムシに食われ
残りの何十パーセントかは、地面に落ちた後、イノシシやネズミに食べられ
やっと発芽したと思えば、雑草に日当たりをさえぎられクズのツルにからまれ締め上げられ
あげく虫に葉を食い荒らされ・・・・・・・・・・・・。

実生で大木まで育つのは、サッカーで言えばトーナメント戦を50試合くらい勝ち抜いていくような
大変なタフさを要求されることなのね

としみじみ思います。

ひこばえから広葉樹を再生する技術が確立されたのも、うなづけますね。
それくらい、一度大木に育った広葉樹というのは、生命力があり、貴重なものだったのでしょう。
そういう技術は、100年先にも残さなきゃ
と思います。
もちろん、他の樹を育てる技術も。


人が山への興味を無くし、利用する技術も絶えた時、
ふと気がつけば、日本の国土の69パーセントを占める山々は、すべて外国資本に買い占められていた
豊富な水を生む水源の山も、すべて外国に所有されていた
なんてことになっているかもしれません。

日本は、今、たまたま水が豊富ですが
世界規模で見れば、多くの地域は水不足。砂漠化は進み、干ばつもあっちこっちで起こっています。
良質で豊富な日本の水は、世界中の大資本から狙われています。
今の時代の山への無関心が、将来のこの国の水不足をまねいたりしたら
100年後の子供達に申し訳がたたない。

ですから、
山の持ち主さんが山を手放さず手入れを続けていけるよう、技術を未来に伝えていけるよう、
みんなで山に関心を持ち続けませんか?
国産の樹を使った木工品を買うとか、
国産のコウゾで作られた和紙を買うとか、
産直市場で、近所の山間部の農家を買い支えるとか、
小さな小さなことでも出来ることはあると思います。






それにしても、山の子・コナラやクヌギは、ゾウムシの攻撃をまぬがれ
ネズミやイノシシのおなかにも納まらず
なんてタフで幸運な子達なのでしょうね。






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      無断での転載、転用はご遠慮願います。
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by t-haruno-2 | 2012-06-26 16:58 | Comments(15)
2012年 03月 27日

その40 <ふたたび 野の花>

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                                       つづく






もちろん、自然だって人間を傷つけています。人間は、自然に傷つけられている。
お互いに傷つけあって、一緒に生きているのがこの世界です。
生きていくしかありません。
人間同士だって、誰からも傷つけられたくなかったら、無人島へ行って一人で暮らすしかありませんものね。



農業も、林業も
自然を破壊することから成り立っています。
心なごむイングランドの牧場の続く風景も、フランスやイタリアの広々したブドウ畑も、スペインの見事なオリーブ畑も
そして日本の美しい田園風景も
すべて、もともとあった森林を破壊しつくすことで出来上がったものです。
結果、
イギリスや西ヨーロッパから、熊や狼はどんどん姿を消しつつあり(すでに絶滅した国も)、
日本でも狼が絶滅したのはご存知のとおり。
以前読んだ本の中に、日本の小学生の
「林業は木を伐ってしまうから、自然破壊でいけないと思う」
という発言が載っており、絶句したことがありますが
林業も漁業も農業も
自然を傷つけないで出来ることではありません。

でも、
相手を傷つけているという自覚があればこそ、遠慮やつつしみ深さというものが生まれて来るのではないでしょうか。
漁業ならば、獲りすぎない、
林業なら、木を伐りつつ、植林して新たな森を育てる。伐った広葉樹をもやかきして、森を再生させつつ使う。
一見、ものすごい森林破壊に見えてしまう日本の焼き畑だって
山の斜面を焼いた後、ソバを育て、大豆を育て、
同時に広葉樹の「ひこばえ」を大切に守りながら木を育て
木が育った頃に、ふたたび木を伐って薪やシイタケのほだ木にし、あとの斜面をまた焼くという
10年~15年くらいのサイクルで森を再生させながら使っていく、とても高度に知的な農業のやり方なのです。
持続できるよう、つつしみ深く使う。
そういう気持ちを、第一次産業の現場の人は持っているのではないでしょうか。
自分の手で自然を傷つけている実感があればこそ。

昨年、震災で大きな被害を受けた東北の漁師さんが、自分達の仕事を表してこのようなことを言っておられました。

「感謝しつつ命を取る」

農業や林業や漁業の本質を、これほど見事に表現した言葉を、私は知りません。



しつこい繰り返しになりますが
人間と自然はお互いに傷つけあっています。傷つけあって生きていくしかありません。
だから、私は、巷にあふれる
「自然を大切にしよう」
という言葉を前にすると、身構えてしまうのです。

大切にするって、どういうこと?
自然にはいっさい手を触れず、眺めるだけにすること?
それとも、自然を傷つけながらでも、つつしみと尊敬を持って利用すること?

考えは、人それぞれでしょう。
私は、「山の子」を描きながら、ずっと答えを考えています。



ただし、
考えつつも
現実には、「命を取る」ことをすべて人任せにし、
スーパーでタッパーに入った切り身の魚を買い、虫ひとつついていない野菜を買うのが
今の私の生活です。
家庭菜園でカメムシやヨトウムシを憎しみを込めて踏み潰すことはありますし、
山菜を採りに山に行けば色んな植物を踏みにじる。
けど、
それは食生活のごくごく一部でしかありません。



そういう生き方をしているのですから、
せめて、自然を傷つけていることを、自覚していたいと思う。
そして、傷つけあっている相手のこと、相手との関わり方を、これからも考えていきたいと思います。

ものすごく憎いけれども、限りなく愛しく大切な相手。

ああ、でも、人間同士でも、
一番憎んでいて一番愛している相手ほど、大変でやっかいなものは無いのですよね。






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by t-haruno-2 | 2012-03-27 15:25 | Comments(13)
2011年 05月 23日

その33 <シイタケへの道 4>

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                                       つづく






「何でもやってみたらええんじゃわ」

マスターTさんは何度もおっしゃいました。
私達がシイタケの原木栽培を始めたばかりの頃です。

何もかもが初めてのことなので、何ごとにおいても教科書通りにものごとをすすめようとする私達。
「シイタケ栽培に適した樹は、クヌギやコナラ、ミズナラです」
「ナメコの栽培に適した樹は、ヤマザクラです」
と栽培指南書に書いてあれば、
栽培のために、ヤマザクラを伐らなきゃ
と思う。

でも、
「クヌギでナメコを試してみてもええんじゃ。なんでもやってみたらええ」
とマスターTさん。

・・・・・考えてみれば、山の手入れのために老木を伐採して、その使い道としてキノコのほだ木に・・・・・
というのが、ことの始まりなのです。
伐採したのが栗の木なら、栗の木でシイタケを
コナラしか無いのなら、コナラでナメコを
育ててみても良いのです。
それが案外、土地や気候を合って、上手く行くことだってあるのですから。

また、伐採した樹を解体してのほだ木作り。
持ち上げられる重さのほだ木は、仮伏せ場所や本伏せ場所に運べますが
樹の根元のほうは太くて、50センチくらいに短く切っても持ち上げられるものではありません。
そんな動かせないほどの太いほだ木は、
「その場所にそのまま置いて、植菌したらええ。それでも案外シイタケは出るもんじゃわ」
・・・・・って、<その場所>は日光が結構バシバシ当たる山の斜面なのですが、
「そのままで植菌したらええんじゃ」
と何度もおっしゃるので、
半信半疑ながら、シイタケ菌を打ち込んだ我々。
太いほだ木は、何かに立てかけることも出来ず、地面に寝かせたままです。

が、

確かに、
ほだ場としては、まっっっっったく条件の悪いここ↓でも、そこそこシイタケは採れました。
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本当に、教科書ばかりに頼っていてはいけません。
やってみないと。
自分で考えてみないと。





と言うわけで、徐々に「こうしたらどうかな?」と、自分達なりのやり方を考えるようになっていった我々夫婦。
2009年の春に本伏せしたシイタケのほだ木は、
重くて持ち上げられないものは、もう遠くのほだ場へ運ばず、
解体した場所のそばに適所を探し、↓適当に間伐材にもたれかけさせるだけにして本伏せ完了。
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それでも
2年経った今、
ものすごく良くシイタケは出ています。
2005年の春に、初めてほだ場を作った時には
地面に杭を打ち込んで、その杭に鉄条網を巻いて、そこにほだ木を立てかけて・・・・・
と教科書通りに本伏せした我々。
あの苦労はなんやったんや・・・・・・・・・・?

もちろん、先人があみ出した、プロのやる完璧なやり方を一度体験しておくのは悪くないことでしょう。
その経験から、応用だって生まれるのですから。

プロのやり方と言えば、漫画に描いた本伏せの方法、
あれは本伏せ方法のごくごく一部です。
その土地の地形や気候によって、合ったやり方というのは様々にあると思います。
ちなみに
同じうちの里山でも、別の里山オーナーさんがされているのは、↓こういう伏せ方。ううん、お見事!
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コナラやクヌギ、ミズナラなどの落葉広葉樹は、こうして伐ってシイタケのほだ木などに使っても
切り株から「ひこばえ」が生えて、15年から20年もすれば、また大きな樹に育つ
ということは
山の子の「もやかき」に描きました。
そうやって、利用していれば、コナラやクヌギはいったん伐られて若返り、勢いのある樹になる。
また、
山に人の手を入れ続けることによって、やっかいな竹の繁殖を防ぐことにもなるでしょう。
落葉広葉樹の元気な山が、豊かな日本近海の漁場を作っている
ということは
「海からの贈り物」に描いています。

3月11日の震災で
東日本の太平洋側の漁場は、大きな被害を受けました。
そこに豊かな漁場を取り戻すのは、東日本の山々の力。
なので、
東日本の山に暮らす人達のことも、応援しなくちゃ
と思っています。
山間部の棚田米や、原木栽培のシイタケを、旅先の道の駅とか物産フェアーで見かけたら
是非、買ってあげてください。
私も買います。

この国の国土の69パーセントは山。
山からも、沿岸部を応援して行きたい。





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by t-haruno-2 | 2011-05-23 15:11 | Comments(10)
2011年 02月 21日

その31 <シイタケへの道 3>

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                                       つづく







私達がお借りしている里山の区画は、山のすそのの方ですし
マスターTさんの農作業小屋や駐車場やトイレのある場所から、ものすごく遠いわけでもありません。
それでも、
山の手入れをしに山に入った後、
トイレに降りてきたり、
忘れ物を取りに降りたりして、また山に戻るのは結構しんどいもの。
時々、トイレに降りて、再度山に戻って、そこで忘れ物に気づいてまた下に降りる
なんて間抜けなことをする場合もあり
そんな時は、ヘロヘロです。
作業をする体力が、半分くらいに減っちゃうことがあります。

山の尾根の方の区画をお借りしている里山オーナーさんなどは、
自分の区画に登っていくだけでもかなり時間がかかるので
手入れに行く時は、もう、なにもかも一式、持って行かれます。
そして、作業が終わるまでは絶対に降りてきません。
お弁当を山で食べて、
トイレも山の中。
女性だとそうもいかない場合もあるのですが、男性は、この辺、気楽で良いですよね。
でも、
山の仕事は、本来、何もかも山に持って入って作業が終わるまで降りてこないもの。
私みたいに、あれを忘れたこれを置いてきてしまったと、何度も降りたり登ったりするほうが、
たるんでいるのでしょう。





ただ、
シイタケの植菌でバッテリー式の電動ドリルを使った時だけは、さすがに何度も山を降りざるを得ませんでした。
マスターTさんの農作業小屋で、バッテリーの充電をさせていただいたのですが
ここと山との往復。
かなり疲れました。

動力で動く道具は本当に便利で楽ですが、動力が切れるとどうにもならない。
山の中では、不便なもんやな~~~~~
としみじみ思いました。

こういう時は、手動が一番。
もちろん、電動ドリルが無かった時代には、みな手動で穴を開けていたわけで
↓こういう取っ手をグルグル回して穴を開ける手動ドリルとか
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穴開け用の金具を金づちで叩いたりして、ほだ木に穴を開けていたんだそうです。
で、
我が家も、最初は↑の手動ドリルでほだ木の穴を開けようとしていたんですが・・・・・・・・・・

たちまち挫折。

シイタケの菌をしみ込ませたコマって、一袋に500個から1000個入っているのですよ。
プロ相手の商品だから、100個入りなんて売っていないわけです。
     (売っているかもしれないけど、我々が買いに行った先には、そんなの無かった)

手動ドリルで500個の穴!!!!!
・・・・・ってきついですよ。
ちょっと前までは、みな手動で頑張って開けていたんだから
とは思うものの
通いの山の作業で時間が限られているとなると、もうダメ。
あせってしまい、電動ドリルに手を出してしまったわけなのでした。





電動ドリル、刈り払い機、チェーンソーと、多くの作業を動力の道具に頼っている私と夫。
燃料が切れたり、動きが悪くなったり、
これらの機械には振り回されることも多い。
壊れる心配のまず無いノコギリやナタ、鎌のシンプルさが、輝いて見えることもしょっちゅうです。

そうそう、山の尾根の方の区画でシイタケ栽培を去れている方で、
バッテリーが切れたからって何度も充電に降りて来れないので
山の中に発電機を持ち込み、
そこからコードを引いてコード式の電動ドリルでほだ木に穴を開けた人もいらっしゃいましたっけ。
これはこれで、なんか豪快で可笑しかったなぁ。





ともあれ、ソメイヨシノが咲く前に、無事、青子のシイタケの植菌は終わりました。
次は、寝かせてあるほだ木の本伏せ。
これは、この漫画の舞台だと「梅雨に入る前に」。





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by t-haruno-2 | 2011-02-21 16:37 | Comments(4)
2011年 01月 28日

その30 <シイタケへの道 2>

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                                       つづく





漫画の中で、明雄はコナラを1メートルくらいの玉に切っていますが
これは、
青子がこれを、シイタケのほだ木にしたり割って薪にしたり、ということを想定しているので短めに切っています。
プロの林業の世界だと
杉やヒノキを2メートル~4メートルくらいに玉切りするそうです。
2~4メートルといったら相当な長さですし、
建材にするような太い杉なら、その長さならかなりの重さにもなるでしょう。
ですから
明雄は「杉やヒノキの造材はややこしくない」と言いましたが
杉やヒノキを扱うのもややこしいです。
妙なバランスで地面に倒れているという点では、広葉樹と同じですし、造材はやはり危険な作業です。
ただ、
幹がまっすぐに伸びているため、造材の技に慣れていくのは、広葉樹より早いことでしょう。





これは、以前、大型台風で倒れた、我が里山の私達の区画の大クヌギです。高さ約30メートル。
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線で囲んだのが人間で、そこから樹の巨大さと、複雑に伸びた幹や枝の様子がわかっていただけると思うのですが
この倒木を前にして、私と夫に出来ることはありませんでした。
「えらいこっちゃ~~~~~」
とつぶやくこと以外に。

マスターTさんや、樹の解体に慣れた里山オーナーの仲間が、この片付けを助けてくれましたが
この時のマスターTさんの技は、さすがにすごかった。
ほとんど位置取りに迷うこと無く、大クヌギの周囲をあっちに行ったりこっちに移動したりしつつ
スパスパとチェーンソーを入れていかれました。
結局、2時間ほどで、大クヌギは原型を無くす。
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この時の大量のクヌギ材から、私はシイタケ栽培を始めることになるのですが
この台風→倒木が無ければ、栽培を始めるのは、もっと何年も後になっていたことでしょう。
何十メートルもある樹を伐って、シイタケ栽培をするというのは、
かなり決心のいることですから。

でも、一度始めてみるとキノコの原木栽培というのは本当に面白く
また、
栽培のために樹を伐ると、そこから山の中に光が差し込み、新しい木が芽吹いたり若い木が成長したり
という様子が見られるのも、嬉しくやりがいを感じます。
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青子には、これから、この膨大なコナラ材の片付けという作業が待っていますが
シイタケの植菌は、この漫画の舞台だと「ソメイヨシノが咲くまで」。
急げ。急げ。





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by t-haruno-2 | 2011-01-28 16:52 | Comments(13)
2010年 12月 30日

その29 <シイタケへの道 1>

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                             つづく



里山にあるのは原生林ではありません。
木々は天然のものではなく、人間が利用するためにかつて植え、管理を続けてきたもの。
そのあたりのことは、
<その15 宝の山>にも描きました。
そして、植えた落葉広葉樹の管理については、<その17 もやかき>に詳しく描いてあります。
人が管理をしなくなり山を自然に任せたままにしますと、
この漫画の舞台である西日本では、常緑樹がどうしても勢いを増して落葉広葉樹を押しのけてしまいます。
二酸化炭素の吸収ということを考えればそれでも良いような気はするのですが、水産資源のことを考えると
やはり落葉樹の里山は必要。
このことは<その16 海からの贈り物>に描いてありますので
まだお読みになっていない方は、どうぞそちらをご覧ください。



と言うわけで、青子は落葉広葉樹林の管理をかねてシイタケの原木栽培を始めることになりました。

本年のお話は、ここまでです。

本年も<山の子>を読んでくださった方、
コメントをいただいた皆さん、本当にありがとうございました。どんなに励まされたかわかりません。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2011年が、充実した楽しい年となりますように。

どうぞ良いお正月を。






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by t-haruno-2 | 2010-12-30 20:30 | Comments(14)
2010年 10月 29日

その27 <また、来年。>

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                                          つづく






今年の我が里山は、柿がさっぱり採れませんでした。
8月の終わりまでは、どの柿の木も、青々とした実をビッシリと枝にならせ、重たそうなほどだっだのですが、
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10月の初めには鳥につつかれ、残ったのはヘタのみ。すべての木で。
これまでも、鳥とは柿を奪い合ってきましたが、何個かは我々の口に入ったものです。
それが、今年は全部持って行かれてしまい、
こんなことは初めてで、
まぁ、里山の柿は我々が植えたものではなく、マスターTさんやマスターTさんの御両親が植えられたものだし、
どうしても食べたければ人間には「買う」という手だってあるのだし、
怒らなくてもいいのでしょうけど、
さすがにガッカリしました。
山のものの旬は、年に一度。
収穫できるのは、ほんの数週間のことですから。

でもまぁ仕方が無い。また来年。
来年こそは!



普段の生活の中で1年先のことを考えると、あまりにも遠く長く、しんどくなることが多いですが、
こと自然の実りに関しては、遠くても長くてもワクワクしてしまいます。
栗の季節が終わった瞬間、
「来年は、採れたら何を作ろうか。きんとんにしようか。今年ちょっと失敗した渋皮煮を、もう一度作ってみようか」
と考えるだけで、1年先にポッと希望の灯がともるような気がします。

もちろん、家庭菜園でも同じ。
上手く出来た作物なら
「来年、もっと工夫すれば、もっとたくさん収穫できるかも」
と、1年先の豊作に胸が高鳴りますし、
大失敗作を前にすればしたで、
「来年は、別の新しい作物を作ってみよう。何がいいかしら」
とさっさと気持ちを切り替えて、野菜作りの指南書を眺め、ワクワクしている。

遠い先の実りを考えた時、感じるのは楽しさだけです。本当に不思議なものです。
プロの農家じゃないから、気楽に楽しんでいられるのでしょうけれど。



ところで我が家のベランダ菜園では、
今、秋田の親戚からもらった唐辛子・鬼あきた(仮称)が大変なことになっています。
品種もわからず、勝手に「鬼あきた」と仮の名前をつけて育て出した、この唐辛子。
7月に10個くらい実をつけて、赤くなり、
その後、
それらを収穫しちゃったら、パタッと実がつかなくなってしまった。
小さなプランターにもかかわらず、どんどんどんどん枝を伸ばして、怖いくらいに成長し
花も数え切れないくらいつけるのだけれども、
結実しないでパラパラと花は落ちるばかり・・・。

プランターが小さいから栄養が足りないのかしら・・・
と、こまめに追肥しても、自体は好転せず。
それでもどんどんどんどん枝は伸び続けるので、
思い切って3分の1くらいに「切り戻し」をしたのが9月の終わりのこと。
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高温の秋とは言え、もう日も短くなって来てるし、切り戻しは遅すぎるやろ~~~
と、手は打ってみたものの、あきらめムードで見守っていた我が家。
なのですが・・・・・・・・
それが。


切り戻しから、グイグイとまた枝葉を伸ばした鬼あきた(仮称)。
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そして、ものすごい勢いで結実しています。今回は。
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どの実もちょっと細いですが、長さは充分。
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いったい何が良かったのか。
大胆な切り戻しが、鬼あきたに活を入れたのか。
もう秋なので、ベランダに来る虫も少ないだろうと、こまめに綿棒で受粉させたのが効いたのか。
「結局は、これくらいの気温(最低気温15℃、最高気温25℃)が、一番好きだったんと違うかのー。
秋田育ちなんやし」
という夫の言葉のとおりなのか。
(つまり、今年の盛夏が暑すぎた?)

ともあれ、サッパリわけはわかりませんが、このまますべての実が赤く熟せば
「栽培大成功!」
と言っても良いだろう鬼あきた。
・・・その赤く熟すまでが、最後の難関なのですけれどね。もう11月になるし。
明日、台風が来るかもしれないし・・・。

それでも、最後にこれほど実をつけてくれたなら
「来年、もっと上手に育ててみよう!!!」
と希望もわくというものです。
正直、次は、もうごく普通の鷹の爪を育てようって思っていたところですから。

というわけで、まだ今年の収穫も終わっていないというのに、来年の栽培を考えてワクワクし始めている。

実りというのは、不思議な力を与えてくれるものだなぁ
とつくづく思う毎日です。






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by t-haruno-2 | 2010-10-29 15:59 | Comments(20)
2010年 07月 23日

その24 <助っ人>

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                                       つづく








刈り払い機を使うのは、やっかいです。
短く刈り込もうとすると、地面に刃が食い込む。
土を削る。小石を跳ね飛ばす。
刈り払い機の刃が傷むうえに、跳ね飛んだ小石が人間に向かって飛んでくることもあり、危険です。
山の斜面の草刈りなどでは、伐採した木の根っこが雑草に埋もれて残っており
そこにギャギャッと刃が食い込むこともある。
クズやヤマイモなどのツル性の植物がはびこる夏には、
ツルが刈り払い機に巻き付いて、しょっちゅう作業を止めてしまうし。
それから、あの大きなエンジン音。
刈り払い機を使っている人に、何か呼びかけても、絶対に聞こえやしません。
刈り払い機を使う際の、第一番の注意事項に
「使っている人の背後から、絶対に呼びかけないこと!」
というのがあり、
なんでかと言うと、
人間、呼びかけられたら反射的に「はい?」と、刈り払い機を動かしたまま振り返ってしまうので、大変に危険だ、
呼びかける時は、数メートル離れた正面から、手を叩くなどして合図を送るように、
とのことなんですが、
ハッキリ言って、
正面から手を打って呼ぼうが、背後から叫ぼうが、
私は、刈り払い機の作動中、人に合図を送って気づいてもらえた試しがありません。
南アフリカW杯のブブゼラもかくや?
というくらい大音量の刈り払い機。
なので、夫との草刈り中、
コミュニケーションを取ろうと思えば、
クズのツルが巻き付いて、作業が止まるのをひたすら待つしかない!というのが定石です。
こりゃもう、2メートルくらいの竹の棒を用意して、それで正面から頭をどつく
というのが、一番良い合図の方法なんじゃないか?
と考える今日この頃。



・・・と、短所をあげればきりが無い刈り払い機。

それでも、
鎌で草刈りをする100倍くらいのスピードで雑草を刈り飛ばしてくれる
もはや、無くてはならない、頼りになる里山の道具のひとつです。

我が家では、ほとんど夫が刈り払い機を使っていますが、
この7年、草刈りを続けたおかげで、↓このように芸術的にフキだけ刈り残せるくらい、腕前も上達しました。
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それでも、
やはり、大ベテランのマスターTさんには到底かないません。
↓こんな急な斜面でも、足を踏ん張って綺麗に刈ってしまわれますからね。
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上手な人が草刈りされたあとの田の畦は、サッカーコートのように綺麗です。
それも、サッカー場のように、単一の芝が生えているわけではなく、
色んな草が生え、地面もデコボコしているのにスカーーーッとした刈り跡を見ると
やはり「カッコイイ!」と思わずにはいられません。






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by t-haruno-2 | 2010-07-23 20:27 | Comments(4)