2012年 09月 30日
初めてお読みの方は、まず<瓦のキッチンストーブの作り方> と <ノブヒェン窯の作り方>をお読みください。 構造や作り方を、漫画で詳しく説明してあります。 ピザ?パン?スペアリブ?ケーキ? 災害の被災地で、そういうものを作るの?????? と驚かれた方、あるいは不自然に思われた方もいらっしゃるかもしれません。 でも、 最初の大混乱期を過ぎれば、被災地には食材はあるものです。 実際、 昨年の東日本大震の時も、震災後数ヶ月で道路事情がかなり回復し、 全国各地から支援の物資がたくさん届くようになり、さまざまな食料が避難所にあったと聞きます。 しかし、ライフラインの復旧がまだでしたからドラム缶のストーブしか調理器具が無く、 毎日、大鍋で汁物・・・・・ という避難所も多かったそうです。 また、自宅はなんとか無事で、避難所に行かず自宅で生活を続けられていた方も 農家など、ものすごい量と種類の食材を備蓄してあるのですが、同じく、ガス、電気が復旧しなかったため 一斗缶やドラム缶のストーブで、毎日同じようなメニューが続いていたとか。 食べ物や飲み物があるのは、大変にありがたいことだけれども 何ヶ月も同じようなメニューが続くとなると・・・・・・・・・・・・。 食材があるのなら、みんなが「わぁ!♪」と笑顔になる食事を作りたい と思いませんか? 市販のフライパンとボウルで作れる<ノブヒェン窯>があれば、さまざまなオーブン料理が作れます。 それも、瓦のロケットストーブと組み合わせることで 少ない焚き木で、短時間での調理が可能です。 漫画に描いたように、ピザなら予熱無しで13分で焼き上がります。 が、 これはピザ生地の厚みや、トッピングの材料でも焼き上がり時間は変わります。 この漫画のために、実際に焼きあがり時間を実験してくださったveronica-tさんは、野菜をたくさんトッピングされて かなり厚みのあるピザを焼かれました。これは、焼く前の姿。野菜タップリ、チーズもうんと乗せて。 それでも13分。 ですから、 具材を少なくし、シンプルなピザにすればもっともっと短時間で1枚目が焼けるでしょう。 大人数の避難所でどんどん焼く場合には、シンプルなピザにすればうんとスピードアップできるはずです。 そして、veronica-tさんの実験では、 同じく、たくさんの野菜をトッピングした2枚目は8分。 3枚目は5分。 4枚目は、3分で焼きあがったそうです。早い! また、昨年、TVニュースで、震災後半年以上経っているのに、お弁当や菓子パンを配っている避難所をいくつも見かけました。 想像ですが、 水道が復旧しないため、洗い物を減らすためにお弁当や菓子パンを常食にせざるをえなかったのではないでしょうか? ご飯を炊いたり、大なべで汁物を作るのにも大量の水が必要になりますし・・・・・・。 ですが、こういう時、 パンやピザなら、少量の水で作ることができます。 出来上がったものも、大皿に盛って各自が手で取って食べればいいので、食器の数も減らせます。 そういう点でも、瓦のロケットストーブ&ノブヒェン窯は重宝なのではないでしょうか。 もちろん、 漫画にも描きましたように、調理口の狭い瓦のロケットストーブならフライパンも使えますから 水をあまり使わなくてすむ炒め物もできますしね。 どんな時でも、美味しいものを食べれば、人は少しずつでも気力を回復できると信じています。 また、 美味しいものを作る人にも、張り合いと、目標と、手ごたえを与えてくれる。 だから、 こんな時にケーキ!? ではなくて こんな時だからこそケーキやピザを焼いて欲しいと思うのです。 みんなで、ロケットストーブの直火を囲んで、 ケーキを切り分けて、笑顔になって欲しい。 もちろん、ノブヒェン窯も瓦のロケットストーブも、災害時だけが活躍の時ではありません。 ガスや電気を使わなくても料理できるロケットストーブを、veronica-tさんは日常生活に取り入れて、 ごくごく当たり前に使ってらっしゃいます。 瓦のロケットストーブとノブヒェン窯を使ったパンやピザ、ケーキ、野菜や肉のオーブン料理のレシピが veronica-tさんのブログ「田園に豊かに暮らす」にたくさんアップされていますので ぜひご覧になってくださいね。 それから、電気やガスのオーブンの代わりにノブヒェン窯をガスコンロで使ってらっしゃるのは イギリス在住のmihohakamataさん。 パンを焼き、ケーキを焼き、 メーカー物の高価なオーブンを使わなくても、こんなに色んなものが作れるんだ! と目からウロコを落としてくださいます。 mihoさんのブログ「自給自足を夢見ながらの英国音楽生活」もぜひご覧になってください。 と言うわけで、オーブン料理の得意なみなさん、一家に一台、常備されませんか?ノブヒェン窯。 ペットボトルと並べてあるのでよくわかると思うのですが、こんなに細い薪(たきぎ)でピザやパンが焼けるのです。↓ その薪については、次回の<燃料編 : ひゃー!!こんな所に燃料が!>に詳しく描く予定です。 瓦のロケットストーブの作り方はこちらに。 ノブヒェン窯の作り方は、こちらに描いてあります。 この<使ってみようよ 瓦のロケットストーブ その2>上の漫画、写真、文章について 営利目的以外であれば、2次使用の制限はいっさいありません。 ご自由に使い、役立ててください。
by t-haruno-2
| 2012-09-30 14:07
| 瓦のロケットストーブ
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